大型の施設では多くの人が利用するため、気温もしっかり管理して快適に過ごしていただくことが重要だと思います。
しかし業務用エアコンを新たに取りつけたいと思ったり、機種の見直しをしたいと思うけれど、何を基準に選んだらよいのか戸惑う方も多いのではないでしょうか。
ここでは、お客様の環境に合ったエアコン選びと快適にご使用いただく際のポイントをお伝えいたします。
業務用のエアコンは家庭用エアコンとは異なり大型で馬力があって耐久性に優れいているのが特徴です。
さまざまな形状があるので価格はまちまちですが、値段が安いというだけで決めず用途や場所に合わせて最適な業務用エアコンを選ぶ必要があります。
事務所、飲食店、学習塾、商店などさまざまな場面で使われる業務用エアコン。
エアコンを選ぶ際の主なポイントは、設置場所、用途、形状、能力、清掃・メンテナンスの5点です。
職場や施設の部屋の広さはもちろんのこと、人の混み具合、空気環境、風当たり、厨房専用など、その場所に適した働きをするエアコンを選ぶことが大切です。
また、以前の入居者のエアコンが残っている場合、広さが同じでも、自分が使う環境や間取りによって形状や馬力があわないことがありますので、事前に業者に確認することをおすすめします。
天井埋め込み型、天井吊り型、床置き型、壁掛け型の4つの形状に分けられます。
例えば、「天井埋め込み型」は天井と一体化するのでインテリアの雰囲気を損なわず、4方向もしくは360度全周吹き出しが可能というメリットがあります。
一方、天井に穴を開けたり、天井までの高さによっては風が足元まで届かなかったり、設置工事費が他の形に比べて高いというデメリットがあります。
また、「床置き型」は天井が高くても足元まで風を送ることができますし、設置工事費が安く、手入れが簡単にできるというメリットがあります。
しかし、1方向からのみ風が出てくるので温度ムラができやすく、設置スペースが必要になるというデメリットがあります。
形状の選定に加え、電源についても考慮する必要があります。
電源は「単相」と「三相」の2種類に分かれており、使用する電源によって設置できるエアコンの馬力が変わってきます。
馬力とは、業務用エアコンを設置する場所の広さや用途による必要な能力のことをいい、形状によって必要な馬力が設定されています。
同じ馬力でも一般店舗、喫茶店・美容室、レストラン・食堂では、エアコンが対応できる広さが異なります。
性能が弱いと通常運転でもエアコンの効きが悪くなったり、風当たりが悪くなったりします。
長時間、毎日使い続ける業務用エアコンにホコリが溜まっていたり、フィルターにヤニや油などがついたまま放おって置くと、電気代が上がったりエアコン本体の寿命を短くしてしまいます。
また、エアコン内部に付着したホコリや菌などでアレルギーを引き起こす可能性もあります。
運用コストがかかる上に、人体に悪影響を与えてしまってはいけません。
業態や運用状況にもよりますが2~3年に一度は、エアコンを清掃・メンテナンスをする必要があります。
また空調設備は定期的に点検することが義務付けられていますので、業務エアコンの清掃やメンテナンスをこまめに行い、
快適な運転と最適な空調環境となるよう、充分に検討した上で購入されることをおすすめいたします。
以下は「業務用エアコン」に関する過去のブログです。ご購入を検討する際の参考になると幸いです。
・空調システムってそもそも何なのか?空調システムの種類を説明します。
・空調設備の耐用年数は?どのくらいで改修が必要になるのか?