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空調システムってそもそも何なのか?空調システムの種類を説明します。2018年12月12日 更新

ビルやショッピングモールなど大型施設の快適な運用には、建物内の温度や湿度を管理するための空調システムがとても重要だと思います。
特に建物の規模が大きくなれば大きくなるほど、空調システムの果たす役割は大きくなってきます。

 

今では商業施設などの大きい建物内も、高度な空調管理によって最適な温度・湿度に保たれているので快適に過ごすことができます。
逆に空調管理システムに問題が起これば、施設の円滑な運用にも支障をきたすことになってしまいます。

 

このように建物において、空調システムは無くてはならない設備になっていると言っても過言ではないと思います。

そこで今回は「空調システム」について簡単に解説していきたいと思います。

 

 

空調システムとは?

そもそも「空調」とは何のことなのでしょう?
「空調」とは「空気調和」の略語であり、室内の空間の環境を保つために使われる言葉で、
居心地の良い環境を実現するために温度や湿度、気流、空気の汚れなどを配慮するためのシステムの総称です。

 

 

空調システムの果たす役割

空調と聞くと家庭にあるエアコンをイメージする方も多いのではないでしょうか?
エアコンは主に冷房・暖房機能を使って室内の温度調節を行うものです。

しかし空調システムの大きな役割として、温度調節の他に建物内の空気をきれいに保つことがあげられます。
快適な空間をつくるためには、建物内の空気の入れ替えを行い、常に換気をしておかなければいけません。

 

空気を定期的に入れ替えなければ空気中の二酸化炭素の濃度が高くなり、酸素濃度が低下すると集中力や記憶力の低下につながると言われています。
また湿度のコントロールができていないと、湿気による結露が生じて、ダニ・カビが発生しやすくなってしまいます。

 

そうならないためにも空調システをうまく活用して、空気の清浄化の役割も果たし、建物内をきれいな状態にして管理・維持して行くことが重要です。

 

逆に空調システムや機器類の内部が汚れていると、反対に建物内の空気を汚してしまうことになります。
そのため空調内も定期的に清掃やメンテナンスを行う必要があります。

 

 

空調システムの種類とは?

空調システムの種類としては主に個別空調方式と中央管理方式の二つに分けられます。

 

個別空調方式

個別空調方式は各フロアをそれぞれ別の会社に貸している、雑居ビルなどによく見られる空調システムです。
テナントにより空調が必要となる時間が異なる場合には、各フロアにスイッチをつけた方が光熱費に無駄はありません。

このため各フロアや部屋などに空調をオンオフにするスイッチがあり、区切られたエリア毎に個別で管理することとなります。

 

 

中央管理方式

中央管理方式の場合は建物全体を一箇所で管理制御するシステムになります。
百貨店などの商業施設では全フロアに絶え間なく人が出入りすることと、運転が必要な時間が決まっているので、管理室で温度や湿度を一括で制御しています。

この場合には管理人を置き空調の管理したり、専門の業者が遠隔で操作をすることもあります。

 

大規模なビルではファンコイルユニットという機器を使用するのが一般的となっています。
ファンコイルユニットとはファン(送風機)とコイル(熱交換器)をひとつに収めた空調機をさしています。

<引用元>

ファンコイルユニット”ウィキペディア(Wikipedia)

 

室内の空気を吸い込み、エアフィルターでホコリなどを取り除いた後に、コイルで温度と湿度を調節して室内に戻す仕組みになっています。
ファンコイルユニットは基本的に中央管理方式の空調設備となりますが、部屋ごとに異なる温度に設定することも可能です。

一台ずつ個別に設置しているエアコンよりも、省エネ効果を発揮してローコストで運転することができるでしょう。
また設置場所が自由に選べるのも魅力の一つですので、建物の設計段階で人の導線などを考慮して設置場所を決めると良いでしょう。

 

 

今や大型施設などでは、欠かすことのできなくなった空調システム。
その建物や施設を利用される方々が快適に過ごすことができるかどうかで、その空間の満足度も大きく変わってきますね。

また古くなってしまった空調設備をそのまま使用していると、無駄な運転コストがかかるばかりでなく、故障するリスクも高まってきます。
施設を円滑に運用するためにも、最新の空調設備で空気をきれいに保ち、安心して運用できる準備をしていく必要があるでしょう。

 

トチナンでは業務用の空調システムの導入支援、空調設備工事も承っております。

空調設備のことでお困りの方は、ぜひお気軽にお問い合わせください。

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