今回は受水槽についてのお話です。
「受水槽」とは、マンションやビルの屋上、工場や公共施設などにあるタンクのことで、ほとんどがFRP(繊維強化プラスチック)製です。
みなさんも、一度はご覧になったことがあるのではないでしょうか?
「受水槽」というと、みなさんの生活からはちょっと遠い存在のようにも思えますが、特にマンションなどにお住まいの方にとっては、
日々生活する上で使っている「お水」が通過してくる設備。実は普段の暮らしと深く関わっている部分なのです。
一般的な戸建て住宅の場合は、道路内の配水管から各家に給水管を引き込み、直結させて水を運びます。
しかし、一度に大量の水を必要とするマンションや学校、病院、工場といった大型の施設の場合は、直結方式では間に合いません。
そこで、一度水をためて必要な水量を送れるようにするのが、受水槽の役目です。
受水槽の劣化で、雑菌の繁殖も…
この受水槽はたいていFRPでできていますが、紫外線に弱いのがデメリットです(専門用語で「加水分解」といいます)。
一般的には7~8年ほど経つと表面が黒ずんでしまい、場合によってはガラス繊維が露出・飛散してしまいます。
みなさんがご覧になったことのある受水槽も、たいてい黒ずんでいたのではないでしょうか…?
しかも、水道法で義務付けられている年に1度の清掃でも、劣化が進行してしまうのです。
さらに悪いことに、FRPは光を通すため、太陽光で水槽内の水質が劣化し、光合成で藻や雑菌が繁殖する危険性もあります。
このような劣化した受水槽を新しく入れ替えるご相談をいただくこともあります。
しかしタンクの取り替え工事を行うとなると、クレーンなどの大きな重機を入れてのタンク本体や架台の解体・設置工事のほか、環境に負荷のかかる産廃処理も必要となります。
さらに工事中の水の供給を止めないための予備タンクの設置・取り外しなどの工事も必要で、膨大なコスト環境負荷、そして長い工事期間がかかってしまうのも事実です…。
(写真)光を通していた塗装前と比べて、塗装後は光を100%遮光。藻や雑菌の繁殖を抑えます。
上の写真をご覧いただくと、タンクステンコートをすることで受水槽の見た目もキレイになり、建物全体の景観・美化の効果もあることがお分かりいただけるかと思います。
現在使用しているFRP受水槽が、より強く、美しく生まれ変わるタンクステンコート。できることなら、給排水衛生設備のノウハウのある業者さんにお願いしたいところです。
トチナンは栃木県小山市に昭和47年(1972)に創業して以来、工場、病院、ビル、施設などにおける給排水衛生設備工事を数多く手掛けてきました。
また、受水槽の定期的な検査や水道法で義務付けられている年1回の清掃・メンテナンス業務も行っており、いわば給排水衛生設備を得意としているエキスパートです。
タンクステンコートにご興味のある方は、お気軽にトチナンへご相談くださいませ!
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