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プロでも見落とす!? メンテナンスの落とし穴~石油給湯器編~2017年6月20日 更新

栃木県のトチナンは、小山市を拠点に住宅、店舗、工場などの給排水・空調設備工事を手がけています。
「給排水設備」というとちょっと硬いイメージですね。簡単にいえば、キッチン、お風呂、トイレ、給湯器など、水にかかわるすべての工事をお受けすることができる会社です。

 

今回ご紹介するのは、その水にかかわる設備のひとつ、「石油給湯器」のお話です。

ランニングコストが安く、エコな石油給湯器

「石油給湯器」は、都市部に住む方にとっては聞き慣れないかもしれません。
実は給湯設備の熱源(燃料)は多彩で、「電気」「都市ガス」「LPガス」のほかにも「石油(灯油)」などがあります。
場合によっては、「太陽熱」も熱源に含んでよいかもしれません。

 

石油給湯器は、国内の住宅における普及率は20%と結構使われています。一般的に、電気温水器・ガス給湯器と比較して「ランニングコストが安い」という利点があげられます。
また熱効率95%という高効率タイプの「エコフィール」も登場するなど、お得でエコな給湯設備のひとつといえます。

 

この高効率でエコな石油給湯器ですが、注意点もいくつかあります。

 

機器の価格が比較的高く寿命も短めであることのほか、灯油の補給が必要なこと。
そして灯油タンクの定期的な水抜きが必要など、メンテナンスに手間がかかることです。

 

ここで、石油給湯器のメンテナンスでお客様宅にお伺いした際の話をご紹介します。

何度修理しても治らない、その原因は意外にも…

先日、お客様より「石油給湯器が燃焼せず、お湯が出ない」とのお問い合わせがありました。
こちらの給湯器は3年前に交換をしたばかりでしたが、すでにトラブルは2回目。
メーカーのアフターサービス部門にも同行してもらい細部まで時間をかけて点検をしましたが、給湯器自体に問題はありませんでした。

 

給湯器本体は、配管から弁、ポンプ、センサーや電気系統、安全装置に至るまで、隅から隅まで調べてみても、まったく異常なし。
残る可能性は…給湯器本体ではなく、灯油タンク内のゴミやサビが給湯器本体へ流入することによる、燃焼不良ぐらいでしょうか…!
早速灯油タンクを調べてみると、まさにこれが原因でした。下の写真は、灯油タンクを切断してみたところのようすです。

 

 

灯油タンクは下図のように、タンク内に結露水が発生して底に水が溜まってしまいます。
これを放っておくとサビが発生します。また給油時にも多少のゴミも入ってしまう可能性もあります。

本来は定期的に水抜きバルブを操作して、たまった結露水を抜かなければなりません。
しかし小まめにメンテナンスをされる方は少ないようで、このようにタンク内にサビを発生させてしまい、燃焼不良を起こして修理代を発生させてしまうこともあるそうです。

トラブルを未然に防ぐ方法とは?

長い間メンテナンスをしていない灯油タンクをお持ちの場合、タンク内部のサビがひどいようであれば、先にタンクを交換してしまったほうが、
結果的に余計な修理代を払わずに済み、急な燃焼不良で「お風呂を沸かせない!」などと慌てる事態も防げます。

 

メーカーによっては、給油時に毎回水抜きを行なうことを推奨しているところもあるほどです。
次に給油するとき、あるいは少なくとも給湯器を交換する際に、一度灯油タンクの中をのぞいて確認してみてはいかがでしょうか?

 

栃木県小山市のトチナンでは、灯油タンクや給湯器の更新工事、点検やメンテナンスなども承っております。
給湯器でお困りのことがございましたら、当社までお気軽にご相談ください。

下記のお問い合わせページからも受け付けております。

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