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エコキュートの寿命を延ばすために知っておきたい注意点とメンテナンス方法2021年4月26日 更新

最近は燃料費が高騰したり、一般家庭でもエネルギーコストの削減に気をもんでいる人も多いと思います。
そんな中エコキュートは省エネで光熱費が節約できると、2001年の販売から20年ほどで700万台を突破するほど一般家庭に浸透してきました。

出典:一般社団法人日本冷凍空調工業会

 

電気料金の安い深夜にお湯を沸かして貯めたお湯を昼間に使うので、光熱費を削減できると2002年からは一般家庭用だけではなく、工場や施設などで使用する業務用のエコキュートも登場しています。

この記事では、エコキュートを長く使い続けるためのメンテナンス方法や使用上の注意点について、詳しくお伝えいたします。

 

 

エコキュートとは

エコキュートは、正式には「自然冷媒ヒートポンプ給湯機」といい、日本の電力会社や給湯機メーカーが使用している愛称のことです。ヒートポンプユニットと貯湯タンクがセットになった構造で、外の空気をヒートポンプで取り込んでユニット内の冷媒に乗せ、空気の熱で水の温度を上げて高温化し、お湯にする仕組みです。

ヒートポンプとは大気中の熱エネルギーをヒートポンプユニットに取り込み、「自然冷媒(CO2)」で圧縮することで高温化しその熱を水に伝えてお湯を沸かすことができる仕組みのことです。

出典:COOL CHOICE ウェブサイト→“https://ondankataisaku.env.go.jp/coolchoice/topics/20170712-01.html

画像引用元:一般社団法人日本冷凍空調工業会→“https://www.jraia.or.jp/product/heatpump/p_about.html

 

 

ヒートポンプユニットは、エアコンの室外機に似た外観で、集めた空気で熱を作り出す役割があり、貯湯タンクは四角くて背の高いボックス型で、水道水から貯めた水をヒートポンプに流し、そこで温められたお湯をタンクに貯めておく役割があります。

参考:エコキュート/ウィキペディア(Wikipedia

 

 

 

エコキュート使用上の注意点

 

<水質に注意しよう>
エコキュートは。水道水を利用することを前提に作られているため、温泉水や井戸水、硬水などの水質はエコキュートの寿命を縮めてしまう可能性があります。
水質にかかわる故障はメーカーの無料保証が適用されませんので、あらかじめ有償保証などに加入しておくと安心です。

近年では、井戸水などに対応したエコキュートも作られていますので、事前に水質を確認してから購入することをおすすめします。
各メーカーの製品もチェックしておくと良いと思います。

メーカー製品ページ:ダイキン・地下水・井戸水対応

 

<入浴剤は使えない!?>
エコキュートには入浴剤が使えない、問題なく使えるなどさまざまな情報があります。結論、入浴剤はエコキュートでも使うことができます。ただし、エコキュートのメーカーによって推奨する入浴剤が異なりますので、入浴剤を使う場合は、事前に確認してから使用するようにしましょう。

 

長く使うためのメンテナンス方法

 

一般的にエコキュートの寿命は、10〜15年と言われています。電気温水器の寿命はおよそ10年、ガスや灯油式の給湯器の寿命はおよそ5〜8年と比べると、断然寿命が長くなっています。

しかしエコキュートは多くの電気部品が使われた複雑な設備のため、お手入れやメンテナンスを怠ると寿命に満たないうちに故障する可能性がでてきます。

 

また、機器が壊れる時は、前触れもなく突然「お湯が出ない!」ということがおこりがちです。部品を調達するのに日数がかかったり、エコキュートを購入してから年月が経っていると部品が製造中止になっている場合もありますので、半年に一回を目安にエコキュートのメンテナンスを行いましょう。

 

メンテナンスをする時に気をつけておくべき点は、次の4つになります。

・タンク内の汚れをきれいにする
・漏電遮断器が正常に動いているか
・逃し弁が正常に動いているか
・配管の水漏れがないか

 

 

 

貯湯タンクのメンテナンスは、念入りに行いましょう

エコキュートのメンテナンスの中でも、水を貯めておく貯湯タンクのメンテナンスが、特に重要になります。

貯湯タンクの下部は不純物がたまりやすく、放置するとトラブルの原因になりかねません。

 

というのは、タンクの貯湯に使われる水道の水は一見するときれいですが、実際にはミネラルを含んだ川の水が使われていたり殺菌するために塩素が投入されていたり、さまざまな不純物が含まれています。

このような成分が、水をお湯にする段階で液体から分離して、タンク下部に不純物として体積していきます。

 

このタンクの下部に溜まった不純物を放置し続けると、タンク内部にこびりついてしまったり、ひどい場合は湯垢となってヘドロ状に溜まることもあります。

タンクの底に溜まる以外にも配管にこびりついたり、フィルターの目詰まりを起こしたりすると、思わぬ事故を引き起こすことになります。
また、こういった状態のまま使用し続けると、効率が下がり省エネ効果が期待できなくなります。

 

定期的に水抜きを行い、貯湯タンク下部に溜まった汚れを水と一緒にとりのぞくことをおすすめします。

 
 

メンテナンスを依頼する時の注意点

エコキュートを購入して初めてメンテナンスをする際は、エコキュートを設置した時と同じ工事業者に依頼するのが安心です。多くの設置業者はエコキュートの取りつけ工事だけでなく、その後のアフターサービスも行っていますので、有償のサービスがある場合は、購入時にサービスに加入しておくことをおすすめします。

 

貯湯タンクのように中の様子がみえない場合、メンテナンスや修理を訪問販売のような業者に依頼すると、
作業をしていないにも関わらずお金だけ取られるといったトラブルが発生することがあります。設置した工事業者に依頼するか、店舗を構えている業者に依頼するようにしましょう。

 

設置した工事業者以外にメンテナンスや修理を依頼する際は、相見積もりをとって信頼できる専門業者に依頼をするとトラブルを避けることができます。

 

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