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消火ポンプ性能試験・放水試験って一体どんなことをやってるの?2017年3月10日 更新

栃木県小山市のトチナンは、建物新築時の屋内・屋外消火栓設備の新設や既存建物の屋内・屋外消火栓設備の更新工事のお仕事を承っており、工事完了時には必ず「消火ポンプ性能試験・放水試験」を行なうことで、有事の際でも確実に運用できるよう努めています。

 

今回は、あまり見る機会が少ない「消火ポンプ性能試験・放水試験」の様子を動画で紹介してみようと思います。

 

そもそも屋内・屋外消火栓設備とは?

屋内・屋外消火栓設備とは、火災発生時の初期消火および中期消火を目的とした、人の手で消火するための設備。
みなさんが必ず目にしたことのある、非常ベルが付いた赤いボックスもこの屋内・屋外消火栓設備にあたります。

 

屋内・屋外消火栓設備は水源、加圧送水装置(消火ポンプ)、起動装置、呼水装置、屋内消火栓(赤いボックス)、ホース、ノズル、配管、弁、非常電源で構成されていますが、
水源確保の方法によって構成方法が変わるため、その建物の立地や形状、用途によって設計する必要があり、見た目以上に複雑です。

 

建物の規模や用途によっては必ず設置しなければなりませんが、設置しているからといって安心してはいけません。注意しなければならないのが、消火栓設備の老朽化です。

消火栓設備が老朽化すると、ポンプの性能が落ちて規定の消火能力が発揮できず、定期的な点検をクリアできないほか、有事の際に必要な消火活動ができないといったこともあり得ますのでタイミングを見て更新工事を行なうことが大切です。

 

トチナンは事業所・工場・事務所などの消火栓設備の老朽化に伴うポンプの交換や、漏水などが発生している消火管の修理(配管用炭素鋼鋼管から消火用ポリエチレン管への交換など)、配管の全更新工事を請け負うと共に、新設・更新を問わず工事完了後の消火ポンプ性能試験・放水試験を行なっています。

消火設備新設時の消火ポンプ性能試験・放水試験はどんなことをやるのか?

完了時の検査はもちろん、定期点検の項目にも含まれている消火ポンプ性能試験・放水試験。普段あまり目にすることはありません。一体どんなことをやっているのか気になりませんか?今回は、とある運送会社様の許可をいただき、事務所兼倉庫への屋外消火栓設備新設工事に伴う消火ポンプの性能試験の様子を撮影しました。

■新設した消火ポンプ

 

消火ポンプ室内の様子です。消火ポンプユニット、補助加圧ポンプユニット(ジョッキーポンプ)の設置状況はこのようなカタチで行ないました。消防法により、不燃材料で作った壁でポンプ室内は覆われています。

 

■締切運転

 

「締切運転」という消火栓の性能試験のため、消火ポンプの吐出し側の主弁を閉めてています。吐出し量を0のときの電流、電圧、圧力から性能曲線図を出し、ポンプの送水能力を確認します。

 

■定格負荷運転

 

 

締切運転の後は、「定格負荷運転」を行ないます。消火ポンプに求められる定格全揚程と吐出量で運転し、既定の圧力・流量が出ているか確認します。

 

■放水試験

 

次は放水試験です。消火栓ボックスの開閉弁を開けて、消火栓ホース・ノズルより放水を行ない、放水圧を測るピトーゲージにて規定の圧力が出ているかを確認します。

 

■消火栓バルブ閉め

最後に、消火栓ボックスの開閉弁に異常がないか目視で確認し、手で操作して開閉に問題がないかを確認します。

 

紹介したものは大まかな部分ですが、点検項目はさらに細かく、多岐にわたります。

私たちトチナンは消火栓設備の新設・更新時における消火ポンプ性能試験・放水試験を徹底して行ない、万全の状態でお引き渡しいたしますので、消火栓設備の新設・更新のことなら私たちにお任せください。

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