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井戸水は飲んでも安心?子どもにも飲ませられる浄水器・軟水器を使った井戸水2019年2月8日 更新

日本では古くから井戸水が人びとの生活用水として利用されてきました。
洗濯はもちろん、炊事・飲用水としても広く親しまれ、水源の確保という意味でも、日本人の生活にはなくてはならないものとして位置づけられていました。

 

しかし現代では衛生面も見直され、多くの人が利用する施設では飲用水として井戸水を使用するには、水質検査や定期点検なども求められます。
コスト面からしても水道代のかからない井戸水の利用価値は高いのですが、ピロリ菌の有無などの問題もあり飲用水として使用するには課題もあります。

それでは井戸水は飲用には適していないのか?
井戸水を飲用水として利用するためにはどうすれば良いのか?

考えていきたいと思います。

 

井戸水は飲用には向かないの?

病院や保育園、幼稚園などの施設では、子どもたちや妊婦さんなど健康面でデリケートな方々がいらっしゃいます。
そういった施設では、井戸水を敬遠してしまう場合もあるかもしれません。

一般的に、井戸水には雑菌や不純物が入っている可能性があるのでリスクが高いと言われていますが、それはしっかりと対応策をとっていない場合です。
考えてみると、たとえ飲むのが妊婦さんではなくても、雑菌や有害物質が含まれている水を飲めば体調を崩してしまうでしょう。

 

施設などで井戸水を飲料水として使うなら誰が飲んでも安全な状態で提供する必要がありますから、水質検査をするのはもちろん、浄水器や軟水器を使用した状態で考えなければなりません。
浄水器は活性炭やフィルター、除菌器などで井戸水をろ過して、水の中に含まれる埃や砂粒、ゴミなどの不純物を始め、細菌や水生生物、有機物質などを取り除いてくれます。

 

除去できる物質の中には、妊婦さんや乳幼児が飲んではいけないと言われている硝酸態窒素および亜硝酸態窒素も含まれており、これは乳幼児などが誤って飲むと酸欠状態になることもある危険な物質です。
ただ、この物質は何も井戸水に限らず、水道水を使っていても貯水タンクに雨水が混入したために検出されることがあります。

 

水道水なら安全なのか?

水道水は厳重な水質管理がされているイメージがありますが、ビルや集合住宅にある貯水タンクの維持・衛生管理の状況によっては安全とは限らないのです。
また、軟水器は水の中に含まれる無機塩類を取り除く装置で、鉄分やマンガンなどの硬度成分を取り除くことで硬度がほぼゼロの超軟水にします。

 

ミネラルウォーターなども硬水に分類されるものが多く、ミネラルが多く含まれている方が健康に良いというイメージを持つ方も多いでしょう。
しかしミネラルは、多いと腎臓によって体外に排出されるため、水分を多く必要とする妊婦さんにとっては負担となる場合もあります。

また、日本は軟水が多いため急に硬度の高い水を飲むとお腹を壊してしまうこともありますし、誰でも安心して飲める水にするなら硬度がほぼゼロの状態が一番良いということです。
さらに、カルシウムやマグネシウムを多く含んだ水は配管内でスケールが付着するので、井戸設備を長く利用するためにも軟水器の導入を検討された方が良いでしょう。

 

このように、施設などで井戸水を使う際には水質検査をきちんと行い、安全が確認されたうえで浄水器や軟水器を使用します。
つまり井戸水も、安全性においては水道水に引けを取らない、場合によっては水道水よりも安全な水になるということです。

 

水道水やミネラルウォーターなら安全だという思い込みが、管理不足による有害物質の混入や、妊婦さんなどにに硬水を飲ませてしまうなどの失敗も引き起こします。
ですが、浄水器や軟水器を導入した井戸水なら、妊婦さんや子どもでも安心して飲めるレベルの水だということをアピールしながら、ミネラルウォーターなどよりも経済的に美味しい水を提供できるでしょう。

 

浄水器を使用する場合の注意点とは?

ただし、浄水器を導入する際に気をつけなければならないのが、浄水器にも種類があり水道水用と井戸水用があることです。
家庭でよく使われるような蛇口に取り付けるタイプの浄水器は、水道水を使っている前提で作られているのでフィルターの性能が高くありません。

 

新しく井戸掘り工事を行う際や、修理や古い設備を交換する際には、メーカーや専門業者に井戸水用の浄水器や軟水器のことを相談してみてください。
浄水器も環境によって選ばれる機種が変わりますので、専門的な知識を持った信頼のおける業者に相談するようにしましょう。
浄水器や軟水器も年々性能が上がっており、新しいものの方が一般的に水の安全性も高くなります。

とくに硝酸態窒素や亜硝酸態窒素など、基準が変わったり新たに有害指定された物質が水質検査項目に加わることも少なくありません。
昔の基準に合わせて作られた浄水器が今の基準では安全とは言えない場合もあるので、井戸設備が古い場合は交換を考えてみましょう。

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