トチナンではさく井工事を長年に渡り行ってまいりました。

さく井（さくせい）とは井戸を掘ること（特に深い井戸を指します）・試錐（しすい）のことで、さく井機械を使って地面に穴を掘っていき地下水をくみあげることです。

しかし一口にさく井と言っても、工事内容も様々です。
そこで今回は基本的なことではありますが、さく井工事について解説していきたいと思います。

 

さく井とその種類について

最初にも書いた通りで、さく井（さくせい）とは井戸を掘ること（特に深い井戸を指します）・試錐（しすい）のことで、さく井機械を使って地面に穴を掘っていき地下水をくみあげることです。

国土交通省の建設業許可においては業種がさく井工事（ボーリング工事ともいいます）業になり種類も以下のように分類されます。

・さく井工事
・観測井工事
・温泉掘削工事
・さく孔工事
・石油掘削工事
・天然ガス掘削工事
・揚水設備工事等

ご覧の通りでさく井工事にも数多くの種類があります。

 

さく井の工事の基本的な流れ

さく井の工事内容は、工事を始める以前に地下水のある場所を地層図や地質調査等により想定することから始まります。

掘削深度が決まりましたら櫓（やぐら）をたて、ボーリングマシンを配置します。
掘削深度により櫓やボーリングマシンの大きさも変わります。

ボーリングマシンの先端にはビットとよばれるものが付いていて、このビットで土を掘ります。
土の中は掘っていくうちに様々な地層にあたり粘土・岩・砂利・砂等の層があり、層が変わることによりビットの種類を変えながら掘削していきます。

最初に水の層を想定しますが、掘削することによりそれらの土や砂利が出てきますので水のある場所を確認できます。
地層図や地質調査により想定した水の層の深度と、実際に掘削した深度により水の層がどれくらいあるのかも確認し掘削が終了します。

 

さく井工事には掘削した水を地上に揚げる設備工事が伴い、掘削して水の層を確認したところまでの穴に鋼管を通します。
スクリーンとよばれる地下水を流入できるものや、ケーシングとよばれる管材を使用し井戸の配管をします。

それに仮設ポンプを設置し水質検査や水量の回復調査をして、水質や水量により実際に設置するポンプが決まります。
ポンプには様々な種類があり、配管した中に入れる水中ポンプ等が使用されます。
使用するポンプにより制御盤も決まり、地下水のくみ上げを制御し実際に地下水を使用することができるようになります。
これらがさく井工事の流れです。

 

さく井工事の必要性について

地下水を利用するところは沢山の水を使用する工場や施設が殆どですが、最近では良い地層がある場所に新築する住宅でさく井工事をする方もいらっしゃいます。
沢山の水を使用する工場や施設で水道を利用していると膨大な水道料金が発生しますので、地下水を利用することが多いのです。
国内でも水道料金が月額100万円以上かかるような工場もまれではありません。

そのような工場などでは、地下水を利用するためにかかるさく井工事一式の価格と、ポンプを動かすための電気料金＆水道料金と比較した場合、1年間の水道使用にかかる費用以下で井戸掘削工事費用を捻出できるほどです。
毎月のポンプを動かす電気料金を考えると費用対効果は非常に大きいと言えます。

 

また水産加工場等では海水を利用する工場も多く、真水よりも海水がほしい場合にもさく井工事をします。
また水量が膨大でなければ、配管の管材の太さも変わってきますし、ポンプの種類も変わってきますので工事費も低くなります。

 

一般住宅で地下水が見直されている点として、水道水に入っているポロナック（塩素）が気になるという理由もあります。
良い地質で出た地下水にはポロナックを使用することもないため、安全な水を飲むことができます。

また水質によっては身体によい成分が含まれていることもあり、販売されている水は湧水もありますが、地下水であることも多いです。
またさく井工事には必ず水質検査が伴いますので、必ず安全基準を満たさなければならない決まりがあります。ですから安心して飲むことができる水となっています。

 

さく井工事の安全確保について

さく井工事は、櫓の昇り降りやボーリングマシンの利用・管材の太さ等を含め大変危険を伴う仕事ですので、当然安全対策をしっかりしなければならない仕事です。
ですから、事故が起こらないようにきちんと現場監督もつき工事が進められます。
また工事現場、近隣への防音の問題もありますので防音対策もしています。

安全対策をしっかり行ったうえでさく井工事を行うことで、作業の効率も上がりより品質の良い工事を執り行うことができます。

 

トチナンでは栃木県小山市を拠点に、長年に渡ってさく井工事を行っております。

井戸工事や井戸・ポンプのメンテナンスのことは株式会社トチナンまでお問い合わせください。