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2024.07.27既存工場等の後付け消火設備について。「屋内消火栓」の代替えにもなる?

先日、ある工場様よりご依頼を受け、消防設備の見直し工事を行いました。
設備の増改築に伴った消防設備設置に関してのご相談内容でした。
基本的にはコストは抑えつつ、消防法に必要な設備を導入したいというご要望がありました。

今回はお客様のご要望にもお応えできるよう、ご提案ができた事例を紹介していきたいと思います。

「屋内消火栓」が必要になるケースとは?

当初の建物面積だけでは屋内消火栓の設置義務はありませんでしたが、増改築を行ったことで消防法上、新たに消火設備の設置義務が生じました。
今回、必要になったのが「屋内消火栓」の設置工事でした。

しかし屋内消火栓を設置するには、多くの工事が必要となりコストも大幅に大きくなります。

•約5トンの貯水槽の設置
•消火専用ポンプ
•電源設備工事
•広範囲な配管工事

屋内消火栓を設置するには、上記の項目も全てクリアしなければならず、そうなると勿論、工事金額も大きくなる訳で…(泣)
導入へのハードルも非常に高くなってしまいます。

見積価格自体も導入するには、現実的ではないようなものになってしまっていました。
そのため、お客様からは「もっと現実的な方法はないか?」というご相談をいただきました。

「パッケージ型消火設備」とは?屋内消火栓の代替にも

そこで弊社がご提案したのが、「パッケージ型消火設備」です。

これは、一定条件を満たせば屋内消火栓の代替として設置できる消火設備です。消火薬剤とホース、操作装置などが一体となっており、設置スペースもコンパクトで済みます。

▽特徴
• 専用消火薬剤が内蔵されたボンベ式
• ホースは細く柔らかいゴム素材で、女性でも簡単に操作可能
• 壁にアンカーでしっかり固定し、耐震性も確保
• 操作が簡単で、1人でも素早く初期消火が可能

実際の製品画像

(実際の製品画像)

実際の製品画像

消防署との協議から施工・検査対応までトータルサポート

この工事では、消防署との協議がとても重要でした。

1. 建物面積・構造の確認(無窓階/有窓階など)
2. パッケージ型消火設備の設置に関する設計図の作成
3. 消防署との事前協議・打ち合わせ
4. 着工届の提出
5. 設置工事
6. 消防署による検査立ち合い

このように、単に設備を設置するだけでなく、法令・基準に基づく対応が必要です。

私たちは消防設備士の責務として消防法の法令遵守を念頭に入れながら、現場を正確に把握して必要な設備を見極めお客様へ最適なご提案を行っています。

工事コストの削減と安心の両立

今回の工場様も、当初は屋内消火栓の設置で数百万円規模の工事を想定していましたが、パッケージ型消火設備をご提案したことで、工事費を大幅に抑えることができました。

その結果、お客様にも非常にご満足いただけました。

▽今回の工事で実現できた内容
• 消防署の検査にも無事合格
• 消防法をクリアした安心の設備を導入
• コストを抑えつつ法令遵守

消防署の立入検査で指導が入ったら?

「消防署から指導を受けたけれど、どうすればいいのかわからない…」

そんなお悩みも、ぜひ私たちにご相談ください。

• 現地調査
•  消防設備の設計図作成
•  消防署との協議代行
•  工事見積とご予算相談

上記の項目もトチナンでは一貫して対応しております。
管轄内の消防署とも連携を取り、協議も継続しておりますので工事価格を抑えたご提案も可能になります。

近年増える火災事故…今こそ設備の見直しを!

ニュースでも工場や倉庫での火災が取り上げられることが増えています。

「うちは大丈夫だろうか?」

「この設備で本当に火災に対応できるのか?」

と少しでも不安を感じたら、まずは点検やご相談だけでも構いません。現地を確認し、必要に応じて最適なご提案をさせていただきます。

トチナンがご提案できる消防設備サービス

お客様ごとに環境やご要望は異なってきます。もちろん必要な設備もそれによって変わってきます。
私たちは豊富な経験実績と消防に関するノウハウから、今回のように多様なご提案も可能です。

• 導入コストを考慮した安全で便利な設備設置
• 女性や高齢の方でも扱いやすく、耐震性も高い設備
• 消防署との協議や検査対応まで一貫サポート
• 法令を満たしながら、工事コストを抑えるご提案が可能

消防設備や消防設備点検、消防署検査に関するお困りごとは、地域密着・親切対応がモットーのトチナンまでお気軽にご相談ください。

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